今日は、ダクト屋のOさんと一日現場仕事。

今回の現場ではないが先日とある空きテナントをコインランドリーとしてどうかとリサーチしに行った時の現場のお話。

物件の広さが間口7メートル(間口とは:入口の横幅)奥行が4m弱の全面ガラス張りで自動ドア付き。コインランドリーには理想的!!これなら何が何台並ぶとそろばん勘定。

飲食店などの空きテナントが徐々に増えている昨今、コインランドリーも都心でいろいろ展開ができるかなと勝手に想像だけが膨らんでしまった。賃料はと尋ねると

坪単価5万、9坪で管理費を含め50万


と不動産屋さんにあっさりと言われ目んっ玉がぶっ飛びそうになり動揺したが察せられないように振る舞い、

消費税を入れますと…

『もー大丈夫です!!全部丸めて〇を一つ削ってもらえますか!?』

と逃げ出したくなった。

飲食店など他の業種と我々ランドリービジネスとの大きな差を感じ外に出た。

坪単価の高い都心部ではいかに空間を広く見せることができるかがポイントで、コインランドリーのバックヤードは利益は生まないため、機器のメンテナンスが可能な限り最小寸法でのダクト設計、バックヤードの空間設計が必要となる。

乾燥機や洗濯乾燥機の各機器の排気ダクトは丸ダクトだが四角の集合ダクトにすることにより面積効率が良くなりギュギュっと バックヤードをつめていくことが可能になる。

機器寸法、天井高さ、建物の柱、鉄骨、その他既存設備、電気設備、空調設備を考慮しながらのダクト設計が必要となる。

お客さんに見える空間部分の創造と、見えないバックヤード部分の設備関係の創造、オーナーさんのことを思い浮かべながら同時に考え、機械を隔てた現実と非現実の空間創造。まだ見ぬ店舗をイマージュする、

そんな妄想する時間こそがコインランドリー屋マッチョにとってみると一番楽しい時間と言える。

大物洗い、お洗濯の時短、夫婦共稼ぎなどのキーワードで店舗数、利用者を徐々に増やし大型コインランドリーブームから約10年が経過した。

コインランドリーが日本に登場し半世紀。

時代の流れが加速し、お金を入れてポンと始まるコインランドリーからキャッシュレスの波が押し寄せ、シェア文化の流れのど真ん中にランドリー業界が突入している。